「患者振り分けリスト」でCパターン(セラミック等の審美・虫歯治療候補)と判定された患者さま。
担当・所要時間・使用ツール・全体構造(8ステップ)・大前提・NGトーク・先生にご確認いただきたい項目は、別資料「⑦通しトーク補足」に共通項目としてまとめています。
対面ミーティングで寳谷先生とお話した内容の一部を、本スクリプトの設計に反映しています。
「○○さん、本日はお時間いただきありがとうございます。
まずは現在のお口の状態を、一緒に見ていきましょう。
こちらが先ほど撮影した写真とレントゲンです。(画面を指しながら)
・こちらの○番目の歯、虫歯が進行していて、黒くなっている部分が見えますか?
・こちらの銀歯、入れてから時間が経って、隙間ができ始めています
・前歯のこちらの白い詰め物、変色してきていますね虫歯の進行度には段階があって、医学的にはC1・C2・C3・C4と分けています。
○○さんの場合は、ちょうどC○の段階です。
大きさで言うと、こんなくらいの範囲(ジェスチャー)ですね。あと、ここがけっこう大事なんですが、銀歯の下って、外から見えないんです。
なので、銀歯と歯のあいだに少しずつ隙間ができて、その隙間から虫歯が進行していても、ご本人は気づかれないことが多い。
これを『二次虫歯』と呼んでいます。気づいたときにはかなり大きく進んでいる、というケースも珍しくありません。
なので、いま選択肢があるうちに、どう治療していくかを一緒に考えていきましょう」
「修復方法には、保険適用と自費治療の選択肢があります。
【保険適用】
①レジン充填(白い詰め物・小〜中サイズの虫歯)
②銀歯(金属の詰め物・被せ物)
③前歯の場合は硬質レジンジャケット冠(白い被せ物)【自費治療】
④セラミック類
・オールセラミック
・ジルコニア
・e.max(イーマックス)
・ラミネートベニア(前歯のみ)
⑤ゴールド(金合金)保険でも治療はできますし、自費にはそれぞれ違うメリットがあります。
実は、問診票で『保険希望』とお書きいただく方がほとんどなんですが、その理由は『自費に何があるか知らないから』ということが大半なんです。
なので、私たちとしては、まず選択肢があることを知っていただいた上で、最終的に保険を選ばれるのか、自費を選ばれるのかを判断していただきたいんです。
説明だけ聞いていただいて、保険のままで進められても、それはまったく問題ありません。
フラットにご説明させてください」
「①保険のレジン(白い詰め物)です。
メリットは、
・費用が抑えられる
・小〜中サイズの虫歯に対応できる
・1回〜数回の通院で完了するデメリットは、
・経年で変色しやすい(数年で黄ばみ・着色が出てきます)
・大きな範囲には適応外
・耐久性は自費に比べて低めです保険のレジンは、たとえ話で言うと『プラスチックのコップ』のような素材なんです。表面に細かい傷がつきやすく、その傷に汚れが入り込んで、変色や二次虫歯の原因になります。
②保険の銀歯です。
メリットは、
・費用が抑えられる
・強度はある(奥歯にも対応できる)
・保険適用で広く使えるデメリットも正直にお伝えします。
・見た目が金属色(口を開けると目立ちます)
・金属イオンが溶け出して、歯茎が黒ずむことがあります
・金属アレルギーのリスクがあります(近年、肌荒れ・湿疹・肩こりなど全身症状との関連も論文で指摘されています)
・経年で歯と銀歯のあいだに隙間ができ、二次虫歯のリスクが上がります
・銀歯の下で進む虫歯は外から見えづらく、気づいたときには大きくなっていることが多いあと、銀歯にはもう1つ構造的な弱点があります。
銀歯はとても硬いんです。硬すぎるくらい硬い。
一方で、ご自身の天然歯はとても柔らかい。その柔らかい天然歯に、硬い銀歯がいつも噛み合っているわけです。
噛む力は1回あたり数十キロ、強い人だと100キロを超えることもあります。
つまり、銀歯と噛み合っている天然歯は、ご本人が気づかないうちに、毎日少しずつ削られているんです。正直なところ、歯科医師の本音としては『銀歯はあまりおすすめしたくない』というのが共通認識です。
自分の家族や自分の口の中には、銀歯を入れない先生がほとんどです。ただ、保険治療には保険治療の良さがあって、コスト面で銀歯を選ばれるのも一つの判断だと思っています。なので、デメリットを知った上で選んでいただくことが大切です」
「では自費治療のセラミック類です。
メリットは大きく5つあります。
・①見た目が自然な歯に近い
→前歯はもちろん、奥歯でも『どこを治療したかわからない』レベルの仕上がりが可能です・②変色しにくい
→保険のレジンと比べて、数年経っても色が変わりにくい素材です・③金属を使わない(オールセラミック・e.max)
→金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともありません・④歯との適合性が高く、二次虫歯のリスクが下がる傾向
→隙間ができにくいので、銀歯と比べて中で虫歯が進むリスクが下がります・⑤汚れが付きにくい
→表面がツルッとしていて、プラーク(歯垢)が付きにくく、清掃性が高いたとえ話で言うと、保険のレジンが『プラスチックのコップ』だとすれば、自費のセラミックは『陶器の茶碗』なんです。
陶器って、何回洗っても表面はツルツルのままじゃないですか。
油もつきにくいし、きれいな状態が長く続く。セラミックも同じで、表面がツルッとしているので、汚れがつきにくく、二次虫歯のリスクも下がっていく。
※ただし、噛み合わせの強さ・歯ぎしりの有無等で、最適な素材を選ぶ必要があります」
「セラミックの中にも、いくつか種類があります。
『どの素材が良いか』は、治療する歯の場所と噛み合わせで変わってきます。【オールセラミック(e.maxなど)】
・透明感がきれいで、前歯に最適
・ジルコニアより柔らかく、噛み合わせの相手の歯を傷めにくい
・強度はジルコニアより劣るので、奥歯の強い噛み合わせには注意が必要【ジルコニア】
・人工ダイヤモンドと同じ素材で、非常に硬い
・奥歯・歯ぎしりがある方に向いている
・透明感はオールセラミックより劣ります(最近は改善されてきています)【e.max(二ケイ酸リチウム)】
・透明感と強度のバランスが良い
・前歯〜小臼歯に向いている【ラミネートベニア】
・前歯の表面だけを薄く削って、貝殻のようなセラミックを貼り付ける方法
・歯を削る量が最小限
・色・形を整えるのに有効
・噛み合わせの強い方には適応外のことがあります【ゴールド(金合金)】
・天然歯と硬さが近いので、相手の歯を傷めにくい
・経年劣化が少ない
・見た目で敬遠されることもあります当院でおすすめできる素材は、症例ごとに先生(Dr.寳谷)が判断してご提案します。
『全部にセラミックがおすすめ』というわけではなくて、お口の中の場所・噛む力の強さ・ご予算によって最適解が変わってくるんです。
一律のおすすめではなく、○○さんに合った素材を一緒に選んでいきましょう」
「○○さんの場合は、こちらの○番目の歯を治療する形になります。
場所と状態を見ると、こんな選択肢があります。
・選択肢A:保険のレジン
費用:○○○○円程度/メリット:費用面/デメリット:変色・耐久性・選択肢B:保険の銀歯
費用:○○○○円程度/メリット:強度/デメリット:見た目・二次虫歯リスク・選択肢C:自費のセラミック(e.max など)
費用:○○万円/メリット:見た目・耐久性/デメリット:費用面どれが正解、というのはありません。
ご予算と、優先したい点(見た目/費用/耐久性)に合わせて選んでいただきます。
私たちとしては、選んでいただいた上で、最善の治療をご提供するというスタンスです」
「費用と期間の目安です。
(※先生の実際の料金体系に合わせて調整)
・保険レジン:○○○○円/1回完了
・保険銀歯:○○○○円/2回程度
・オールセラミック(e.max):○○万円/2〜3回
・ジルコニア:○○万円/2〜3回
・ラミネートベニア:○○万円/2〜3回自費治療と聞くと『高い』と感じられるかもしれません。
ただ、こんな視点でも考えてみてください。
・保険の銀歯は5〜10年で再治療になるケースが多いです
・再治療のたびに歯を削る量が増え、最終的に歯を失うリスクが上がっていきます
・セラミックは、適切なメンテナンスで10〜15年以上もつケースも多いです一度の費用は確かにかかりますが、『再治療を繰り返さない=歯を長く守る』という意味では、トータルで見るとそこまで損な選択ではないと感じる方も多いんです。
銀歯で5年ごとに再治療を繰り返すと、20年で4回。そのたびに歯を削っていくので、最終的にその歯を失うことになりかねません。
一方、セラミックを1回入れてしっかり守っていけば、20年同じ歯で過ごせる可能性が高くなる。『1回の費用』ではなく、『歯を一生守るための投資』として見ていただきたいんです。
お支払い方法もご相談に乗れます。
・一括
・院内分割
・デンタルローン
・クレジットカード分割
・医療費控除の対象(年間10万円超で確定申告で一部還付されます)ご都合に合わせて、選んでいただけます」
「ここまで、いかがでしたでしょうか?
ご質問やご不明な点はございますか?
虫歯の進行が早い場合は、できるだけ早めの治療をおすすめしますので、本日中に治療スケジュールをお組みすることもできます。
素材は本日選んでいただいても構いませんし、後日のご決定でも対応可能です。※ご決済者がご家族の方の場合(お子さま・ご高齢の方等)は、ご家族の方への別途ご説明の機会も設けることができます。お電話でも、改めてのご来院でも対応いたしますので、お気軽にお申し付けください。
もしご不明な点があれば、いつでもLINEでご質問いただけます。
最後にお伝えしたいのですが、保険を選ばれても、自費を選ばれても、私たちのお口の中に対する向き合い方は変わりません。
どちらを選ばれても、最善の治療をさせていただきます。大切なのは、選択肢を知った上で、ご自身で納得して選んでいただくことです。
本日はありがとうございました」
| 版 | 所要時間 | 含めるSTEP |
|---|---|---|
| 短縮版 | 10分 | STEP 1, 3, 4, 6, 8 |
| 通常版 | 15〜20分 | STEP 1, 2, 3, 4, 5(簡略), 6, 7, 8 |
| フル版 | 20〜30分 | STEP 1〜8(このスクリプトそのまま) |
特に、すでに銀歯やレジンが多く入っている患者さま向けには、STEP 3(既存の銀歯の問題)を厚めにし、STEP 5(素材の違い)はカウンセラーが補足する、といった分担も有効です。
STEP 1:現状の説明(虫歯の進行・既存修復物の状態)(4〜6分)
↓
STEP 2:選択肢の提示(保険/自費)(2〜3分)
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STEP 3:保険診療のメリット・デメリット(3〜5分)
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STEP 4:自費セラミックのメリット(3〜4分)
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STEP 5:素材の違い(4〜6分)
↓
STEP 6:部位別・症例別の最適選択(2〜3分)
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STEP 7:金額・期間・支払い方法(3〜5分)
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STEP 8:次のステップ・クロージング(2〜3分)
※ 印刷時は、上部のナビゲーションと「確認用資料に関するご案内」が自動的に非表示になり、台本部分のみ印刷されます。
※ 朝礼・スタッフ研修資料としてもご活用いただけます。